朝露を含んだ 薄紅色の小さな花束 私の胸を濡らす 君の髪にも同じ雫 白い霧の中 手折ってくれたんだね 私のために 幼い日 私は父に手を引かれていた 今日 遠くへ行く 胸で揺れる花達 振り返ると 手を振る君が 小さくなってゆく
さよなら 頬に口づけ 近づいた君の 目の下のほくろ 今も 瞳に焼きついている あれから 何人もの人に 花束をもらったけれど あの時の花束が 鮮やかに よみがえる 今 父の手に引かれる私 鐘の音と同時にドアが開く 祝福の拍手 大きな薄紅色の花束を 手に 歩を進める バージンロード 目の前には 私を迎える 少し緊張した微笑み あなたの 目の下のほくろ 今も 変わらない
少し震えた あなたの手 そっと手を乗せたとたん 胸が高鳴り 花束が揺れる 花びらを濡らすのは 涙? 私もあなたも頬が 濡れている 白い霧のようなベールが 上がり あなたのまつげが 触れる くちづけ
還ってきたの あなたのもとに そして 永遠に あの時の 子供の頃の 変わらない気持ちで
大好きだよ ('05.01.27)